兵庫ゴム工業会・兵庫県ゴム工業協同組合
兵庫ゴム工業優秀従業員表彰式
総勢28名の功労者が受賞の栄
兵庫ゴム工業会(池田浩会長)、兵庫県ゴム工業協同組合(松岡泰生理事長)は11月7日、神戸市中央区の神戸三宮東急REIホテルで「第67回兵庫ゴム工業優秀従業員表彰式」を開催した。本年度の受賞者数は永年勤続・勤務成績優秀者18名、技術上・業務上の貢献者10名で、総勢28名の功労者が受賞の栄に浴した。
表彰式の冒頭、あいさつに立った池田会長は「昨年に引き続き、こうしてこの表彰式を開催することができたことを心よりうれしく思う。残念ながら新型コロナ感染症も完全には収束していないものの、ゴム工業に携わる大勢の関係者の皆さんがこの場に集えたことを深く感謝している。近年、地球の温暖化による異常気象によってかつてない規模の災害が発生しており、また紛争問題に起因する原油価格の上昇に伴い、あらゆる原材料も高騰している。現状では先行きに対する不透明感は依然として強く、あらゆる産業の構造も新たな局面を迎えていると考えている。しかしながら、兵庫のゴム工業が発展していくためにも互いに歩みを止めることなく、さらなる技術の向上を図っていく必要がある。これからも会員各社の皆さんとともに、持続可能な社会の実現に貢献できる兵庫のゴム工業であり続けることを目指して参りたい」と、今後の向かうべき方向性について述べた。
贈呈式では池田会長より、受賞内容ごとに受賞者に対して表彰状が手渡された。また来賓による祝辞が披露され、齋藤元彦兵庫県知事、久本喜造神戸市長、神戸商工会議所の川崎博也会頭による祝いの言葉がそれぞれ代理人によって読み上げられた。
受賞者を代表して謝辞を述べたユニオンゴム工業の平野俊郎氏は「兵庫県のゴム産業は100年以上の長きにわたり、地元を代表する産業の一つとして研さんを積んできた。この間には阪神・淡路大震災やコロナ禍など多くの苦難を経てきたが、緒先輩の皆さんは不屈の精神をもって試練を乗り越えてきた。この伝統ある産業に従事し、このような栄に浴することは大変ありがたい気持ちでいっぱいで、事業の継続と発展を支えて頂いた関係者の皆さんに改めてお礼を申し上げたい。今後ともそれぞれの職場において、この感謝の思いを忘れることなく微力であるが懸命に務めていきます。これからもより一層のご指導を頂きますようお願いします」と受賞の喜びを表した。
式典の最後に松岡理事長は「かつて日本のラグビー界をけん引してきた故平尾誠二氏は、最強のチームとは『最前線でボールを持った時、走ってゴールラインを目指す、パスを回す、キックする、そういったさまざまな選択肢を、15人全員が即座に的確に判断して動けるチームが最強のチームだ』と話した。本日の表彰式には、〝自らが考えて動く〟を実践している皆さんがこの場に集われており、まさに会社を動かして前進させていく原動力は皆さんそのものだと感じている。仮にミスが起こったとしても、自ら軌道を修正し、また試行錯誤してゴールを着実目指していく能力を皆さんは身に付けている。事業を取り巻く環境はまだまだ厳しい状況が続くかもしれないが、どうかそれぞれの会社の経営陣、従業員が力を一つにして、これからも頑張って頂きたい」と、出席した受賞者と所属会社の代表全員にエールを送った。